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年末年始のご挨拶・最近の滝沢研

2016年12月30日(金曜日)

2016年もあと2日で終わりですね。

大学院に入って早くも9ヶ月が終わろうとしています。(研究せねば)
本年の締めくくりに最近の滝沢研の活動報告です。

【滝沢研忘年会】
2016年の忘年会が開かれました。おいしいおでんとお酒をいただきました。

【論文アクセプト】
本年の終わりに、滝沢研から2つの論文がジャーナルペーパーにアクセプトされました。
1.スラポンさん執筆の論文
Surapong Rattanakul and Kumiko Oguma.
「Analysis of Hydroxyl Radicals and Inactivation Mechanisms of Bacteriophage MS2 in Response to a Simultaneous Application of UV and Chlorine」
(Environmental Science and Technology)
http://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acs.est.6b03394

2.大澤さん執筆の論文
Hideki Osawa, Jenyuk Lohwacharin, and Satoshi Takizawa.
「Controlling disinfection by-products and organic fouling by integrated ferrihydrite–microfiltration process for surface water treatment」
(Separation and Purification Technology)
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1383586616316306

本年は大変お世話になりました。2017年もよろしくお願いいたします。
皆様もよいお年をお迎えください。

兼澤真吾

東京大学・東京都水道局研究会

2016年12月16日(金曜日)

M1の兼澤です。
昨日、東京都水道局さまと合同で研究発表会が行われました。
昨年から開始された年一度の交流会で、東京都水道局さまからも30名近くの方が参加されました。

東京都水道局さまからの研究発表は、実務に携わる過程で生じた課題に対する研究で、
水道を学んでいる身としては非常に面白い内容でありました。
(発表内容は残念ながら割愛させていただきます)

また東京都水道局さまの発表の後は滝沢研M2の大澤さん、金澤さんが発表されました。

(大澤さん。
 フェリハイドライト添着粉末活性炭を用いた吸着実験についてのご発表)

(こちらは金澤さん。
 紫外発光ダイオードの照射が細菌へ及ぼす影響についてのご発表)

修士2年の先輩は修士論文の締め切りが近づいており、毎日忙しそうにされています。
ぜひあと1ヶ月と少し、風邪などひかれずに頑張っていただければと思います。

修論提出が近い先輩方の研究に加え、実務に携わる方の研究を伺えて、M1の僕にとっては学びが多い会でした。
ぜひ来年もこのような場が開催されると嬉しい限りです。

来週の月曜日は滝沢研忘年会が開催され、今年も終わりが近づいています。
僕も来週研究会があるので、タイでの研究成果をいい加減まとめなければ…。
頑張ります!

兼澤真吾

帰国&環境工学研究フォーラム

2016年12月11日(日曜日)

こんにちは。M1の兼澤です。

タイでの生活について毎月ブログを書こうと考えていましたが、暑さで月が替わっているのも気が付きませんでした…。現在は既に帰国し、日本の寒さに凍える毎日を送っています。

タイでの生活は本当にあっという間でした。振り返るといろいろなことがあったのですが、あっという間に感じるということは充実していたということでしょうか。10月11月になっても変わらない暑さ、聞き取れない英語、20Lの水を炎天下の中持ち運ぶことから始まる実験の日々…振り返ると(肉体的にも)大変な想い出の方が多いです(笑)。

(お寺の隣にある船着き場でのサンプリング)

留学先の環境工学科は1階と3階に実験室があり、普段はなかなか交流がないのですが、僕のフェアウェルパーティーを両実験室ユーザーが共同して開催してくれたのは大変うれしい思い出です。今回の留学が良いものだったと言えるよう、今回の経験を活かして今後活動していけたらと思います!

(フェアウェルパーティーにて。楽しい日々をありがとうございました!)

12月1日に帰国してからは、(風邪をひき、)4日から北九州に飛んで「土木学会 第53回環境工学研究フォーラム」に参加してきました。滝沢研からは先生方とM2の大澤さん、M1の僕が参加しました。

(M2の大澤さん。
 国際学会も経験されていて、堂々とされています。さすがです。)

(初学会の僕はとても緊張しました。卒論が論文になって良かったです。)

(玄関にて。橋本先生も発表されました。
 先生にはいつも丁寧なご指導をいただいています。)

学会中に他の大学の学生の発表を聞くことができたのは、新鮮で刺激的でした。論文を執筆する過程では自分の知識の足りなさや文章力の弱さ、実験上重要になる点などにも気付くことができましたし、これからもっと頑張ってまた論文を書けたらなと思います!頑張ります!!

年の瀬を迎え皆様ご多忙のことかと存じますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
(滝沢研も12月28日まで元気に研究を続けます。)

兼澤真吾

UEHAS:チュラロンコン大学での生活

2016年9月18日(日曜日)

こんにちは。M1の兼澤です。
初めてブログを書かせていただきます。

8月の初旬から一学期間、東京大学の工学系・医学系交換留学プログラムUEHAS(Urban Environment and Health in Asia)を利用して、タイのチュラロンコン大学に交換留学に来ています。
※UEHASプログラムの詳細はこちらをご覧ください→ http://uehas.jp/

(朝のチュラロンコン大学の神聖な?泉)
チュラロンコン大学はタイで最も古い大学で、「タイの東大」と言われています。バンコクの中心部に位置しているにも関わらず、東京大学本郷キャンパスの5倍(100倍とも言われたりしていますが)の広さを持っており、とてもとても大きな大学です。環境工学科の学生は、9割程度タイ出身者で、残りの1割はカンボジア、ミャンマー、ラオスなど東南アジアの他国の出身です。

タイの方はみんな優しく、「微笑みの国」の生活は充実しているのですが、やはり言語の壁は強烈ですね。まず、タイ語が分かりません。生活する上で必要な言葉は少しずつ楽しく教わっているのですが、例えば食堂のメニューは全てタイ語表記ですし、初めは何を食べているのか、いくら払えばよいのかもよくわからないまま生活していました。日本に来た外国の方が、日本語にいかに苦労しているのかを実感しています(笑)。

(DI waterの装置に怪しげな説明書きが…大丈夫なのか…という感じでタイ語がわからない)
ではタイ語がわからないので頼みの英語はというと、東南アジア出身者の英語の訛は本当に強いです。僕自身、日本人英語なので頑張って生活しなくてはと思って来てみたものの、個人的にはこれまで会話できていた話し方で話しても通じず、個人的には「そりゃおかしいだろ」といったイントネーションだと逆に通じるなどなど、日々困惑しつつ格闘しています。逆に東南アジア出身者同士は普通に会話しているので、「僕の『普通』がおかしかったのか…これまで皆さん理解してくれてありがとう…」と悲しんでいます。ちなみに昨日、「シンゴのEnglishはついにThainglish(タイ人の英語)になったな!イントネーションパーフェクトだよ!!」と言われました。僕の英語はどうなることやら…。

(タイでの僕。よく首をかしげている。『ドラえもんタイ語スタンプ』より。)

チュラロンコン大学での生活は2つの授業を受講し、あとは研究をしています。授業は英語なのですが、宿題が膨大だったり(1週間で100ページ近く課題が出たり)、用いる単位が日本とは違ったりする点は大変です。また研究の面では、都市工とは異なり、共同での研究会や指導教員とのミーティングといった定期的な進捗報告の場があるわけではないため、基本的に個人でスケジューリングをし、実験を進める必要があります。都市工でもスケジューリングをして実験を進めるという点は同じなのですが、実験機器の限定された使用時間(9:00〜15:00までしかこの建物開いてないんだよ!とか)やメンテナンスとかの遅れ(10月までかかるからとりあえずそれ以降で!とか)などなど、実験を行う上での自己管理・スケジューリングの組み立ては日本よりも強く求められています。先輩も言っていましたが、都市工の実験環境は本当にすごいです(笑)。

(実験の様子。「あの奥のタンク、シンゴが使いたいって言ってた窒素ガスだから自由に使っていいよ」と言われて、2週間後に「ごめん、あれ二酸化炭素だった」と言われたのは忘れられない思い出。)

そんな感じで苦労しながら(?)、タイでの生活を楽しんでいます。休日にはタイの友人たちがタイのあちこちを案内してくれます。1日20km歩き回って市内観光(お寺巡り)をした翌日は足がパンパンになりました。実験内容の関係で、タイで実験を本格的に始めるためには、「粒子数が少ない超純水(この表現自体おかしいのですが笑)」を見つける必要があります。今週も広大なキャンパスを超純水求め歩き回る予定です。よい水源にありつけますように…。

あと2ヶ月半、充実した日々を送りたいと思います!

兼澤真吾

Science Cafe

2016年5月22日(日曜日)

金曜日に5th UEHAS Science Cafeがありました。
UEHAS(Urban Environmental and Health in Asia)はこのブログでも度々登場しているのでともかく、Science Cafeとは何ぞや、ということになりますが、簡単にいうと「工学系と医学系の合同飲み会」です。

とはいえ “Science Cafe” という名前の通り、アカデミックなプレゼンも行われます。
今回は医学系に短期滞在しているオハイオ大学の学生にも参加して頂いたので、普段のScience Cafeに比べて大規模&インターナショナル感が満載でした。

↑発表する黒田さん
工学系、保健系、オハイオ大学のそれぞれからプレゼンテーションをしていただきました。
工学系からは滝沢研の大先輩で、現在は国立環境研究所の黒田さんにPPCPsと、土壌中の放射性セシウムの動態に関するプレゼンテーションをしていただきました。

オハイオ大学の学生はまだ学部生とのことで、オハイオ大学やオハイオについてのプレゼンをしてくれました。サマープログラムのようなもので日本に滞在中らしく、今後水俣、広島、石巻等々を訪問するそうです。

プレゼン後はただの飲み会です。

↑日本代表vs.オハイオ代表の腕相撲。 ガタイが違います。

Science Cafeとは関係ありませんが、翌日は学科の有志でフットサルをしました。

日本代表vs.インターナショナル(留学生+助教授3人)で試合を行い、結果は日本の辛勝でした。久々に体を動かして疲れましたが、いい休日になりました。

大澤英輝

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