UEHAS:チュラロンコン大学での生活

こんにちは。M1の兼澤です。
初めてブログを書かせていただきます。

8月の初旬から一学期間、東京大学の工学系・医学系交換留学プログラムUEHAS(Urban Environment and Health in Asia)を利用して、タイのチュラロンコン大学に交換留学に来ています。
※UEHASプログラムの詳細はこちらをご覧ください→ http://uehas.jp/

(朝のチュラロンコン大学の神聖な?泉)
チュラロンコン大学はタイで最も古い大学で、「タイの東大」と言われています。バンコクの中心部に位置しているにも関わらず、東京大学本郷キャンパスの5倍(100倍とも言われたりしていますが)の広さを持っており、とてもとても大きな大学です。環境工学科の学生は、9割程度タイ出身者で、残りの1割はカンボジア、ミャンマー、ラオスなど東南アジアの他国の出身です。

タイの方はみんな優しく、「微笑みの国」の生活は充実しているのですが、やはり言語の壁は強烈ですね。まず、タイ語が分かりません。生活する上で必要な言葉は少しずつ楽しく教わっているのですが、例えば食堂のメニューは全てタイ語表記ですし、初めは何を食べているのか、いくら払えばよいのかもよくわからないまま生活していました。日本に来た外国の方が、日本語にいかに苦労しているのかを実感しています(笑)。

(DI waterの装置に怪しげな説明書きが…大丈夫なのか…という感じでタイ語がわからない)
ではタイ語がわからないので頼みの英語はというと、東南アジア出身者の英語の訛は本当に強いです。僕自身、日本人英語なので頑張って生活しなくてはと思って来てみたものの、個人的にはこれまで会話できていた話し方で話しても通じず、個人的には「そりゃおかしいだろ」といったイントネーションだと逆に通じるなどなど、日々困惑しつつ格闘しています。逆に東南アジア出身者同士は普通に会話しているので、「僕の『普通』がおかしかったのか…これまで皆さん理解してくれてありがとう…」と悲しんでいます。ちなみに昨日、「シンゴのEnglishはついにThainglish(タイ人の英語)になったな!イントネーションパーフェクトだよ!!」と言われました。僕の英語はどうなることやら…。

(タイでの僕。よく首をかしげている。『ドラえもんタイ語スタンプ』より。)

チュラロンコン大学での生活は2つの授業を受講し、あとは研究をしています。授業は英語なのですが、宿題が膨大だったり(1週間で100ページ近く課題が出たり)、用いる単位が日本とは違ったりする点は大変です。また研究の面では、都市工とは異なり、共同での研究会や指導教員とのミーティングといった定期的な進捗報告の場があるわけではないため、基本的に個人でスケジューリングをし、実験を進める必要があります。都市工でもスケジューリングをして実験を進めるという点は同じなのですが、実験機器の限定された使用時間(9:00〜15:00までしかこの建物開いてないんだよ!とか)やメンテナンスとかの遅れ(10月までかかるからとりあえずそれ以降で!とか)などなど、実験を行う上での自己管理・スケジューリングの組み立ては日本よりも強く求められています。先輩も言っていましたが、都市工の実験環境は本当にすごいです(笑)。

(実験の様子。「あの奥のタンク、シンゴが使いたいって言ってた窒素ガスだから自由に使っていいよ」と言われて、2週間後に「ごめん、あれ二酸化炭素だった」と言われたのは忘れられない思い出。)

そんな感じで苦労しながら(?)、タイでの生活を楽しんでいます。休日にはタイの友人たちがタイのあちこちを案内してくれます。1日20km歩き回って市内観光(お寺巡り)をした翌日は足がパンパンになりました。実験内容の関係で、タイで実験を本格的に始めるためには、「粒子数が少ない超純水(この表現自体おかしいのですが笑)」を見つける必要があります。今週も広大なキャンパスを超純水求め歩き回る予定です。よい水源にありつけますように…。

あと2ヶ月半、充実した日々を送りたいと思います!

兼澤真吾